前回の続きです。
前回キャプティブ保険会社の話をしましたが、今回は僕が法人営業部門に所属していた時、客先からキャプティブ設立相談をされた時の話です。
実際にあったキャプティブの話
客先「突然なんだけど、いまキャプティブ保険会社の設立を検討しているんだ」
僕「へー、なるほどキャプティブですねー(きゃぷてぃぶ?保険会社?どういう意味?)」
客先「いつもお世話になっている税理士さんに勧められたんだよ。今度設立までの道のりについて教えてもらえる?」
僕「わかりました!喜んで!」
~その後、会社にて~
僕「〇〇さん(上司)。客先のAさんからキャプティブ設立の相談を受けました!」
上司「な、なんだって!それは本当!!一体なんの保険をキャプティブするのか??」
僕「へ?時間が無くて聞いてません……」
上司「お前…キャプティブ保険会社ってしってる?」
僕「…しりません」
※その後僕の勉強不足について手厚く説教いただきました。
…てなかんじで当時キャプティブのことを一切知らなかった僕は、上司の焦る姿に驚きました。
というのも、保険会社にとってみると客先にキャプティブ保険会社を設立されるのは避けたいことなんですよ。
保険会社がキャプティブを嫌う理由
まぁ単純な理由なんですが、利益が減るからです。お客さん(ここでいうお客さんは「個人」じゃなくて「法人」です)から引き受けた保険を、強制的にお客さんのキャプティブ保険会社に再保険に出させらえるためです。
保険会社にとって儲かる保険と儲からない保険ってのがあって、儲かる保険ってのは貰っている保険料より支払う保険金が少ない商品のことです。
こういう儲かる保険ほどキャプティブに適していますので、お客さんに再保険で取られちゃうと儲けが減るんですよね。。
言っている意味わかるかな。説明難しい。とにかく保険会社のドル箱商品が、そうでなくなってしまうということです。
キャプティブのデメリット
僕の思うデメリットは
①お金がかかる…設立まで1000万円は軽くかかります。その後も運営コストもかかるし。
②会社設立地が遠い…前回も述べましたが、キャプティブといえども保険会社なので、設立地は規制の緩いところに限られます。バミューダやハワイ、ミクロネシアなど…ちょっと日本から遠いです。
③フィージブルスタディが難しい…キャプティブ設立でメリットがあるかどうかは、起業によってまちまちです。そのため、事前の調査が重要となってきます。
これら3つを先ほど上記で述べた客先に熱くプレゼンし、設立をとりやめてもらいました。よかった。
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