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グローバルプログラム(GP)

損保社員の仕事内容

保険業界用語で『グローバルプログラム(GP)』というのがあります。僕が法人営業部門に所属していたとき、また海外駐在員のときはGPに何度も振り回されました…いろいろと大変なんです。というわけで今回はGPについて書きます。

グローバルプログラムとは

全世界に展開している大手企業(例:自動車メーカー、鉄鋼メーカー、など)は日本だけでなく全世界にたくさんの拠点(現地法人、工場など)を持っています。んで各拠点で個別に保険を手配しているんですが、これを日本から一括して保険をかけることをグローバルプログラム(通称、GP)と言います。

グローバルプログラムのメリット

お客さんからみたメリットはたくさんあります。まずはスケールメリットを出せる。個別で保険かけるより、保険料が割安になります。あと日本で一括して管理できる。各現地に任せると補償内容が足りているかの確認が大変だし、いざ事故が起きた時も情報がタイムリーに入ってこない。GPなら日本本社のリスク管理部門で一括してチェックできるのがいいですね!

グローバルプログラムのデメリット

GPはメリットだらけなんだけど、デメリットというか色々と大変なことはあります。まず各国の保険規制です。どの国もできれば自国の損保を使ってほしいわけで、日本から保険を掛けることを嫌います。そのため多額の免責をかけさせて、免責分は自国の保険会社を使わせたり、保険商品によってはGPを組成できなかったりします。

あと保険会社的にはGPの手続きはほんと大変。全世界にいる損保駐在員と協力してお客様に対応しなくてはいけないので、また補償金額も莫大になるので色んな事務作業が必要になります。例えば

①(お客さんの)海外子会社の売り上げ、業務内容、株主比率の調査

②(お客様の)各海外子会社へ補償内容の説明

③再保険の手配

GP一つで数億円の保険料をもらえるのはありがたいのですが、事務処理はキツイ。個人的に一番キツイのは再保険手配。GPは補償金額が莫大になるのでいくらメガ損保とはいえ1社では到底引き受けできません。だから再保険に出さざるを得ないんだけど、再保険会社の奴らが好き放題言ってきて値段をふっかけてくるんですよね。

次回はGPの組成で死にかけたエピソードを述べます。

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コメント

  1. […] グローバルプログラム(GP)保険業界用語で『グローバルプログラム(GP)… […]

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