コロナによって突然亡くなられる方や、入院する方が増えています。その結果、保険に関心を持つ方が増えているらしいです。
僕に言わせると『鴨が葱を背負って来た』と思ってしまいます(失礼)。
1.保険(生保、医療)に入る意味はない?
保険会社の僕がこんなこと言うのも変ですが、生保って入る意味あるのかなぁ、、と思います。なんのために入るんですかね。
葬式代として残したいケース
葬儀代は若い方ほど出席者が増えて高りがちです。貯蓄で賄えないのであれば、掛け捨ての定期保険に入るのはありです。もし会社で団体生命保険(掛け捨て)が入れるのなら、それでもいいと思います。
間違っても貯蓄型の終身保険は入るべきではないです。なぜなら月額支払う保険料が高いわりに、保険金額が安いから。たしかに満期まで払い込んだら、満期返戻金で今まで支払ってきた保険料以上に戻ってきます。
ただ、保険に入る理由っていざという時のためのお金でしょ?目的がぶれないようにしましょう。お金を増やしたいなら、保険じゃなくて投資信託の方がいいと思う。
そもそも、家族葬にしてコンパクトにやれば大してお金もかからないですけどね
入院した時に備えたいケース
僕は医療保険は加入すべきでないと思っています。
高額療養費制度って知ってます?知らないかたはネットで調べると色々情報が出てきます。簡単に言うと『ある一定額の治療費を超えたら、所定の手続きを踏むことで超えた額の還付を受けられる制度』です。つまり入院しても自己負担は一定の金額で済むというわけ。
そもそも、今時よっぽどの大病やケガを患わない限り、1週間以上入院することは稀です。がん手術でも2~3日の入院で終わりますからね
2.(生保・医療保険分野で)これは加入してもいいかもなぁと思う保険
個人的には無いのですが、あえて言うと『先進医療特約』は有りかと思います。これはその名のとおり先進医療を受けた場合にその治療費が補償される特約です。
例えばがんになると、治療方法は『手術で腫瘍を切除し、その後は抗がん剤投与』くらいしかないんですね。この抗がん剤は副作用が非常にきつい。また、もしステージ4(いわゆる末期がん)だったら、抗がん剤を投与しても焼け石に水です。
一方、世の中では抗がん剤投与以外の治療法が色々と研究されていて、実際にその治療法を実践している医療機関はあります(例:陽子線治療、ペプチドワクチン投与法…など)。末期がん患者が復帰できたケースもある。
しかし、こういった治療方法(先進医療)は国からまだ認可されてないので保険が使えない。そのため、自費で支払うと数百万円単位でお金がかかります。
そこで役に立つのが『先進医療特約』です。もともとは医療保険に付随する特約でしたので、医療保険に最小限の補償で加入する必要がありましたが、いまはこれ単独で契約できるケースもありますよ。
3.まとめ
保険会社(損保だけど)の人間として、大きな声では言いにくいですが、生保と医療はほんと必要ないと思う。。
日本はいろんな制度があって、うまく利用すれば色々と恩恵がうけられるからね。保険に入る前によく勉強されることをお勧めします。

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