デンソーがやっちゃいましたね…。

ホンダ、マツダ、トヨタの自動車に備え付けてある燃料ポンプ部品に瑕疵があったらしく、世界的にリコールする方針だそうです。
その被害額がやばくて2220億円程度とのこと!ちなみにデンソーがコロナ不況で被った損害額は430億円だそうですので、約5倍ですね。コロナ5回分。。
さて、今回はこのテーマについて損保マン目線で解説します。といっても、リコール保険をメインで担当したことはないのでうろ覚えの知識ですけど。
リコール保険とは
こういったリコール事件が発生したときに役立つのがリコール保険です。
リコールにかかった費用を補償する保険なのですが、どういう時に保険金が支払われるかというと、
①瑕疵により事故が発生したしまったケース
②事故は発生していないが、このままほっておくと事故が起きるかもしれないケース
の2パターンがあります。今回のデンソーリコール事件は②なんですが、②も補償できるタイプにすると保険料は跳ね上がります。そのため、①タイプのリコール保険に加入している会社もあります。
リコール保険の諸問題
①リコール保険の限度額
リコール保険には(保険金を支払う)限度額が設定されます。自動車保険みたいに無制限という掛け方はできないです。通常、メガ損保でも限度額は10億円が限界です。つまり、損害額2220億の0.5%程度。。全然たりないですね。
そういうときは再保険をかけるんですが、それでも2220億は到底無理です。100億も無理じゃないかな。。
②リコール保険の保険料
リコール保険はオーダーメイド型の保険なので、業種によって保険料はまちまちですが、自動車関連業界だと保険料は高額になります。リコールが多い業界ですからね。
そのため、自動車関連業界ではリコール保険に加入しないケースもあります。
まあさすがにデンソー程の大手なら保険に加入していると思いますが。。
結論
デンソーがんばれ。。コロナに続いて大規模リコールとは。。
おそらくデンソーの歴史上、今が一番のピンチでしょうね。なんとか乗り越えてくれ。

保険ランキング
コメント