自動車損害査定部門に所属していた時、たまに保険金詐欺を見かけました。
絶対やってはいけないことですが、罪の意識なく軽い気持ちでやってしまう人が一定数います。今回は自動車保険での保険金詐欺について解説します。
(保険金詐欺例①)故意に電柱激突
これは保険金詐欺の代表例です。古い外車に、めいっぱい保険をかけて、電柱に激突する。それで保険金を搾取するというパターン。
これは結構簡単にばれます。保険会社には自動車の損害をみる専門家がいますので、その人が車をみると、わざとぶつかったのか否か簡単にわかるのです。
そしてこういう事故は人気のない夜間に発生することが多い。そのため「なぜこの時間帯にこんなところを走っていたのですか?」と聞くと、まともに答えられないケースが多い。
とにかく、すぐにばれますのでやめましょう。
(保険金詐欺例②)ついでに修理
たとえばフロント部分を損傷して修理工場に持って行ったところ、修理担当者から「サイド部分にも古い傷があったので、(今回の事故で発生したものということにして)一緒に修理しちゃいましょう」という提案を受け、それにのっかるケース。
これも完全な保険金詐欺です。あくまで保険で治せるのは、実際に事故にあったフロント部分だけ。サイド部分も修理したいなら、別途保険請求をしないといけないのです。
これは罪の意識なくやってしまう方が多いので、気を付けましょう。これもすぐばれますよ。
(保険金詐欺例③)通院回数のでっち上げ
交通事故でけがを負い、通院するとします。交通事故の慰謝料って、基本的に通院回数に連動して増えていきます。そのため医療機関と共謀し、実際に通院した回数以上の通院日を保険会社に報告するケースがあります。
これは整骨院に多い。これをやると、整骨院は治療費をもらえて本人は慰謝料がもらえてウィンウィンなのです。
これは多少ならばれないのですが、やりすぎると保険会社にマークされてばれます。
代表的なものを3つ紹介しましたけど、詐欺のケースはほかにももっとありますよ。
尚、保険金詐欺がばれると最悪逮捕されますし、保険会社のブラックリストに載ります。ブラックリスト入りするとどうなるかは、またの機会に。

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