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再保険の難しさを思い知らされた話①

損保社員の仕事内容

再保険という単語を聞いたことがありますか。一言で表現すると「保険の保険」です。とあるリスクの大きい契約(一旦事故が起きたら数億円規模の損失が発生する)を引受する場合、一社で対応するのが難しいのでリスクの一部(全部の時もある)を更に保険かけることを言います。

例えば新幹線の車体保険。先頭車両だけで30億以上したはず。これを保険会社1社で引受するのは困難です。そういう時はまずはA社が引き受けて、B社に再保険を出します。A社で20億円分担当して、B社に10億円分再保険を掛ける…といった感じです。

んで、この再保険先が簡単に見つかるときもあれば中々見つからないときもある。見つからないと地獄です。ほんとに地獄。

今回はこの地獄エピソードを語ります。

僕が法人営業部に所属していた時、とある東証一部上場企業のお偉いさんから相談がありました。

『あたらしく〇〇というネットを活用したサービスを始めるからサイバー保険に加入したい』とのこと。

当時の僕はサイバー保険の契約を担当したことなかったのですが、とりあえず『承知しました。至急手配させていただきますので詳しく内容をお聞かせください』と回答。その企業と秘密保持契約を結び、詳しくサービス内容を聴取しました。

詳しくは書けないですが、今ではだれもが知っている(活用している)サービスです。当時話を聞いた時は「こんなサービスうまくいくのかなぁ」と思いましたが、CMやキャンペーンを活用することで今では誰もが使っているサービスとなっています。

取引先企業のサイバーセキュリティ対策状況、あたらしく始めようとしているサービス内容などを詳しく聴取し、その後自社のサイバー保険の担当部門に情報連携しました。

しかし、その担当部門からの第一声に驚愕しました。

「このサイバー保険は引き受けできないですよ…。引き受けたとしても、殆どを再保険に出さないといけない。再保険先も見つかるかどうか…。」とのこと。

僕はその時初めてサイバー保険の難しさを知りました。。サイバー保険は比較的新しい保険なので、世界的にみても事故情報が乏しく、一回の事故でどの程度の損害が発生するか予測が難しいのです。PC一個がハッキングされるとそれを通じてあらゆるPCがハッキングされる恐れもありますしね。

秘密保持契約を結び、ここまで詳しくサービス内容を聞いて、いまさら契約できませんと回答したらまずい。しかも相手は東証一部上場企業の重役だ。いままで企業総合賠償責任保険、貨物保険、従業員団体生命保険、D&O…などなどいろんなものを契約してもらってきたが、これらにも影響を及ぼしそうだ…。

というわけで、この日から再保険先を探す地獄の日々がスタートしました。

つづく…


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