世の中には必要な保険と必要じゃない保険があります。僕の思う必要な保険というのは、賠償保険全般。自動車保険の対人賠償や対物賠償、火災保険の借家人賠償保険、自転車保険の賠償責任保険など。これらは絶対に大事な保険です。というのも事故相手の生活水準や事故の大きさによっては億単位の賠償金が発生する可能性があるから。
一方、必要ない保険というのは生命保険(終身、外貨建て)と医療保険、個人年金保険、介護保険などなど。つまり生命保険商品全般である。日本には高額療養費控除や国民年金など制度が整っているので、こういう保険にあえて入る必要はないと思う。生命保険だって、家族葬なら葬儀代も大してかからないし、あえて契約する必要があるのか疑問。その保険料で資産運用した方がましだと思う。
特にキングオブいらない商品は『外貨建て保険』全般。保険営業マンにとっては手数料の高いおいしい商品であるが、購入者からみたらマジでゴミだと思う。僕知り合いでで某外資系生命保険会社に勤めている人がいるが、外貨建て生命保険を売りさばいで年収2000万円を超えている。
外貨建て生命(終身)保険とは
その名のとおり、日本円を外貨に換えて運用される保険である。米ドルが一般的だが、豪ドルだったり、ユーロで運用されるケースもある。そして保険金や解約返戻金は外貨でもらう。
外貨建て保険がダメだと思う理由を下記述べます。
①為替手数料
日本円を外貨に換える際に手数料がかかります。そしてこの手数料が高い、、高すぎる。例えば500万円を米ドル建て生命保険に拠出すると、為替手数料で20万円くらい吹っ飛びます。つまりいきなり20万円損する。ひどい。
②分配金がショボい
外貨建て保険は、払い込んだ金を保険会社が運用し、その運用益を分配金という形でもらうことができます。ただこの分配金が1%~よくて2%程度とショボい。日本の高配当株式に投資していれば4%~5%の配当金がもらえるのに。。
③元本割れリスク
保険金は外貨でもらうので円高が進めば元本割れのリスクもある。為替手数料&しょぼい分配金にもかかわらず元本割れのリスクがあるなら自分で運用した方がよくないですか?
④補償がしょぼい
外貨建て終身保険って補償金額が超しょぼいです。拠出した金額=補償額となるケースもあります。つまり、500万円を保険料として納めて、死んだときに出る保険金が500万円。。。それって保険ですか?ちなみに掛け捨て型の生命保険なら月1500円くらいで500万円の補償が受けられますよ…。
結論 ー外貨建て保険はだめー
外貨建て保険には生命保険以外にも色んな種類がありますが、どれも手を出してはいけない。
我々メガ損保は子会社に生命保険会社を持っていますが、外貨建て保険は積極販売していません。専業の日系生保や外資系生保会社はガンガン販売していますので、気を付けてほしいと思います。
個人的には全くメリットのない詐欺まがいなダメ商品だと思います。こんな商品に販売許可を与えた金融庁担当者は罪深いですね。
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