前回の記事の続きです。

少額短期保険事業者(以下、少短)の数は増えており、利益を出せている事業者も一定います。そして少短は設立が簡単にできるので、極端な話個人でも設立できます。ただ、個人でゼロから設立するのは大変ですが。
さて、前回少短設立のポイントとして4点述べました。
①既存の少短事業者を買収せよ!一から設立は厳しい!
②再保険を目いっぱいかけて、リスクは転嫁!
③販売方法が大事!ネットに広告だしてるだけじゃ誰も買わない!
④ニッチな商品を狙え!
前回のおさらいですが、
①既存の少短を買収するほうが体力的にも資金的にも楽です。赤字のところを買収すれば安く設立できます(その分赤字も引継ぎますが)。少短に明るいコンサル会社に依頼すれば、良い企業を見つけてきてくれます。ゼロから開発するとなると、最低でも1000万円の元手が必要ですし、時間もかかります。設立までの間無給になります。
②少短にとって再保険はとても重要です。大部分のリスクを再保険会社に転嫁すれば、自社がつぶれる心配はなくなります(その分利益減りますが)。ただ、少短商品のリスクは未知数なので、引き受けてくれる再保険会社を探すのは大変ですが。
さて、前回述べていない③以降についは下記のとおりです。
③まず、少短の販売で大事なのは「販路」です。どんなにいい商品でも自社ホームページで広告出してるだけではまず誰も加入しません。どこかとタイアップすることが大事です。
例えば弁護士保険だったら弁護士事務所とタイアップして、弁護士のホームページにのっけてもらう。また、弁護士に少短募集人資格をとってもらって、お客さんに販売してもらう…など。
うまくいっている少短は、みなこの販路がうまく行ってます。研究してみてください。ペット保険の場合はペット事業者、家財保険なら不動産業者とタイアップしてたりします。
続いて④ですが、
④商品はニッチなものを狙った方がいいと思います。すでに家財保険とペット保険の少短はたくさんあって飽和状態です。少短商品の良さは、既存の保険にはないニッチなものを、素早く開発できることです。いろいろと試してみて、売れなかったら販売を取りやめればOKです。既存の保険会社にくらべて少短は規制が緩いので、ある程度自由に開発・中止できます。
ただ繰り返しますが、どんなにいい商品でも「販路」がうまくいかないと売れないのでお気を付けを。
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