グーグル検索で『損保』と入力すると、サジェスト機能で『損保 激務』と出てきます(笑)みんな気になるんですね。僕に言わせると『部署によりけり』です。部署によっては猛烈に忙しい部門もあれば、ほどほどの部門もあります。
僕は現役損保社員ですし、自動車損害査定、法人営業、海外駐在、本社企画部門など幅広く経験しているので、忙しい部署とそうでない部署についてはよくわかっているつもりです。
そのため何回かに分けて『損保は激務なのか』について回答させていただきます(独断と偏見あり)。
さっそく今回は自動車損害査定部門について語ります。
※リテール営業編
※法人営業編
※自動車ディーラー営業編
※海外駐在編
※本社(企画部門)編
自動車損害査定部門は激務なのか
自動車保険の保険金支払いを担当する部門です。事故を起こしたお客様に代わって、事故相手と示談交渉をします。事故相手には色んな人がいて、死亡事故もあれば、保険金詐欺師もいるし様々です。たまにヤ〇ザもいます。
激務か激務じゃないかというと……超絶激務です(笑)。損保には色んな部門がありますが、その中ではぶっちぎりナンバーワンの忙しさだと辛さだと思う。
僕ら総合職の中でも一番人気のない部門ですが、僕の初配属はこの部門でした。。
キツイところ
①お客様対応
事故相手が要求する金銭と保険会社側の提示できる金額に乖離があることが多々あり、その結果苦情を受けることが多いです。修理代をせびってくる修理工場、治療費をちょろまかしてくる整骨院などとも日々戦います
そして、一人で何十件もの事故を担当するので、担当するお客さんや事故相手は100人以上に上ることも。
そのためひっきりなしに電話はかかってくるし、こっちからも掛けなくてはいけないし、てんやわんやになります。
②正確さが求められる
保険金の支払いは約款や過去の裁判例などにそって丁寧に支払わないといけないので、正確さも求められます。根拠もなく削減払いすると苦情に発展しますので。
つまりスピード&緻密さ&お客様対応力が必要な仕事です。
③職場環境
女性が多い職場で(つまり損保に一般職で入社すると配属される可能性が高い)、悪い意味で女性社会です。
変なお局さんがいると社内でも精神的に追い詰められることも…。
僕の職場には40代バツイチ独身の気が強いお局がいまして、若手女性はよくいびられてました。。
④特殊な仕事
自動車損害査定部門はひたすら自動車保険の支払いをするので専門性が高まるのですが、その知識や経験が他部門で活きにくい。自動車保険の支払いしか知らない人になってしまう。
そのため一度査定部門に配属されると、その後もずーっと査定部門にいることが多いです。そして専門的スキルすぎて転職もしにくい(同業他社の損害査定部門ならできるけど)。
営業部門なら火災保険、労災保険、生保などいろんな保険を幅広く担当するので、その経験をもとに色んな部門に行けるんですけどね。
僕は査定部門のあとに法人営業に異動となりましたが、特殊だと思います。
いいところ
①やりがい
いろいろと悪いところを言いましたが、やりがいのある仕事でもあるんですよ。お客様や事故相手から直接「ありがとう」と言ってもらうと疲れも吹っ飛びます。
とくに非常にもめた事故相手から「あなたが担当でよかった。色々とありがとうね。」といわれると泣きそうになります。
僕の社会人人生において、印象深い仕事って殆どがこの部門にいた頃の出来事ですね。
②社会勉強になる
交通事故の被害者には色んな人がいます。いままでであったことのない世界で生きている人と接することができるので、よくも悪くも社会勉強になります。
僕はヤ〇ザ、半グレ、Jリーガー、芸能人、超お金持ちの社長…などいろんな人と接してきました。いろんな考え方、性格の人がいて、すごく勉強になり、人間的に成長できたと思っています。
結論
というわけで自動車損害査定部門は激務です。長時間労働を強いられることはないのですが、精神的に追い詰められることが多々あります。
これが火災・新種保険や海上保険の査定部門になると違うんですけどね…。
先ほど述べた通り総合職からはぶっちぎり不人気部門です。ただ、配属される人はあまり多くないけどね。一方、一般職は半分くらいがこの部門に配属されます。
次回は法人営業部門の激務度について解説します。
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