前回の続きです。今回は損保ジャパンについて、現役損保マンである僕の独断と偏見で書いてみようと思います。
尚、東京海上編は下記
損保ジャパンの特徴
概要
損保業界2番手の位置を、三井住友海上と熾烈な争いしている。三井住友は法人営業(企業向けの保険、海上保険など)や海外事業に強みを持っている一方、損保ジャパンは国内リテール事業(代理店営業、自動車ディーラー営業)に強い。
損保ジャパンの前身である安田火災はヤ〇ザ火災と言われるほど、熾烈な縦社会&保険金の支払い渋りがきつかったそうですよ。そのころは僕は学生だったので知りませんが。
法人分野での特徴
扶養グループの一員なので、グループ企業の保険は損保ジャパンが幹事のことが多い。みずほ銀行、丸紅、明治安田生命など。
しかし、三菱、三井、住友に比べると結束力は弱いので微妙ですね。どのグループ(財閥)に所属していない企業でも東京海上か三井住友海上が幹事のことが多い。
海上保険も殆ど扱ってない。後述しますがリテール命の会社です。
リテール分野での特徴
特に自動車ディーラー営業が最強に強い。トヨタとは取引がないが、それ以外とは結び付きが強い。日産、ホンダのシェアはかなり大きいと思う。特に日産は損保ジャパンが牛耳っており、日産で車を買うと保険は損保ジャパンをすすめられることが多い。
なお自動車ディーラー営業課へ配属されると、高確率で車を買わされますよ。
代理店数は東京海上、三井住友海上よりも多いため、代理店営業も強い。
海外分野&その他分野
アジア、欧州、米州の各地に駐在事務所を構えるが、数字的には伸び悩んでいる。駐在員数も東京海上や三井住友海上に比べると格段に少ない。
ただ積極的に海外事業に投資はしているので、今後力を入れようとはしている様子。
尚、海外以上に積極的に投資しているのが新規事業分野。介護事業、インシュアテック事業への投資額はハンパない。個人的には投資しすぎじゃないかと思うくらい積極投資している。
花開けばいいけど、花が開かなかったら致命傷になるだろうなぁ。大丈夫かな。
社員のレベル
体育会系の人が多い。東京海上も三井住友海上も体育会系の人はいるが、損保ジャパンは特に多い。
そのため社員がみんな元気いっぱい(特に40代後半以上の社員)。
ちなみに旧日本興亜の社員は軒並み左遷させられて、ほぼ残ってないです。えぐい。
給料
メガ損保3社に共通しますが、給料はいいですよ。
30代前半で1000万円には到達します。最終的には1400~1500万円くらいは到達するか。
結論
リテール営業が強い会社です。社内も元気いっぱいで、給料もよく、バブリーな会社だと思います。
ただ海外事業が弱いのが難点。
一方、新しいことが好きで、インシュアテックや新規事業(介護事業)に積極的に投資しています。
というかかなりの額を投資しているので、花開くかどうかが鍵。
新しいこと好きな人、元気いっぱいな人、体育会系な人に向いていると思う。
コメント
[…] (損保マン視点)損害保険ジャパンについて前回の続きです。今回は損保ジ… […]
[…] (損保マン視点)損害保険ジャパンについて前回の続きです。今回は損保ジ… […]