数年前から損保代理店の統廃合が進んでいますが、それに関して共産党の議員が異議を唱えたみたいです。
記事の内容を要約すると、『某メガ損保T社(バレバレですね)が、代理店を無理やり統廃合させている!優越的地位の乱用だ!』とのこと。
この代理店がどんな代理店だったのかは知りませんが、統廃合されちゃう代理店ってのは成績(売上)が悪かったり、店主がおじいちゃんで後継ぎがいない(いたとしても頼りない)っていうケースが多いですね。こういった代理店はその地域の中核代理店に吸収させようとします。中核代理店ってのは、成績(売上)優秀で、損保の言うことをよく聞いてくれる代理店が選ばれやすいです。
代理店にはランクがあって、売上がよかったり、コンプライアンスがしっかりしていたり、難しい損保資格を取っていたりするとランクが上がります。ランクがあがるほど手数料(保険を売った時にもらえる手数料)が増えます。一方、ランクが低いと手数料も減ります。
具体例を出すと、
ランクの高い代理店が10万円の保険を売ると、そのうち2割を手数料としてもらえるのに対し、
ランクの低い代理店が同じ10万円の保険を売っても、そのうち1割しか手数料がもらえない…ということです。
この記事に出てくる代理店はおそらくランクが低かった(つまり保険会社から見ると手がかかる代理店)ので、中核代理店に吸収させたかったんだろうなぁ。
保険会社的には管理の手間を省くために小さい代理店は吸収させたがりますが、代理店にとっては自分が一国一城の主としてやってきた会社だからね。損保に無理やり廃業させられたりM&Aさせらるのは納得できないですよね。
でもまぁ小粒代理店の統廃合は今後ますます進んでいくだろうな。人件費削減のため損保社員の採用数が年々減っており、とても全代理店を管理しきれないですからね。
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