何度も行ってますけど、損保の中で一番ブラックな部門で、尚且つ人気の無い部門は損害サービスです(僕の独断と偏見ですが)。
ここに一度配属されてしまうと、よくも悪くも専門的な知識が付すぎて、その後も損害サービス部門の道を進み続けます。他部門への異動が難しくなる。
ブラックすぎて辞めてしまうひとも多い部門なんですが、この部門に所属する人が転職するとしたらどのような転職先になるのか、僕の経験を語ります。
損害サービス部門で培われるスキルとは
損害サービス部門にも自動車保険を扱ったり、火災保険を扱ったり、海外旅行保険を扱ったり…などいろんな種類がありますが、今回は最も多くの人が配属される自動車保険の損害サービス部門を対象に話をします。
さて、この部門に配属されるとどんなスキルが付くのか、、それは…
自動車保険の知識(支払いに関する知識)

自動車保険の支払いに関する知識はかなりつきます。業務遂行上、約款を頭にたたきこまなくてはいけないので自動車保険には強くなります。といっても自動車保険の「売り方」ではなくて「支払い」の知識だけね。売り方のスキルは営業にいかないとつきにくいですね。
法律知識

自動車事故は話し合いで解決することが殆どですが、どうしても話し合いではダメな時は裁判をします。そのため、裁判に関する知識(訴状の見方、答弁書の書き方、裁判を有利に進める方法)などの知識はつきます。といっても弁護士じゃないので、基本的な知識がつくだけですけどね。
精神的タフさ

損害サービスの仕事はとにかく怒られる仕事です。僕が新人のころは事故に遭われた人から怒られ、お客様から怒られ、代理店から怒られ、、上司からも怒られ、、という日々でした(苦笑)
あまりにもしょっちゅう怒られるもんだから、3年目くらいのころには精神的にタフになりましたねぇ。人ごみのファミレスで怒鳴られたこともあるし、東京の町中で怒鳴られたこともあるし、病院の待合室で被害者の親族一同から糾弾されたこともあるけど、何されても動じなくなりました(笑)。
この精神的タフさってすごく大事なスキルだと思うんですよ。その後法人営業部門に配属になって、はじめのころはかなりきつかったけど、「自動車損害サービスのころよりはマシだ…」と思うと頑張れました。
その他知識
自動車修理に関する知識もつきます。鈑金、塗装、フレーム修正などなど…。
あと医療に関する知識もつきましたね。交通事故の被害者には骨折する人もいれば、脳挫傷で数日後無くなる方もいるし、ちょっとした捻挫で1年以上通院する人たちなど色んな人がいます。
といっても基礎的な知識だけですよ。
損害サービスからどこへ転職するか(総合職の場合)

さて、損害サービス部門では上記述べたような知識がつくのですが、これらを活かしてどんな業界に就職するのか…。
僕の周りで損害サービス部門(総合職)で会社を辞めた人はたくさんいます。そんな方々はどのような業界へ転職したのか振り返ってみましょう。
もっとも多いのはネット系損保
結局同業他社に行く人がほんと多い。んで、ネット系損保の損害サービス部門に就職している。
まぁ即戦力として使えるからね。
…でもこれじゃあ転職の意味がないのではと思う…給料も減るし、仕事内容は変わらないし。転勤のリスクは小さくなるけど…。
次に多いのはコンサル
コンサル業界へ転職する人も多いよ。外資系コンサルだったり、日系のコンサルだったり。
損保の経験を活かして、保険代理店や保険会社向けにコンサルをしているみたいです。個人的にはコンサルの転職は有りかなぁと思います。
損害保険での経験を活かしつつ、仕事内容はよりクリエイティブになるからね。
ただ給料は下がるみたいです。コンサル未経験だからね。
その他
あとは資格をとって自営業を始めた人や、代理店に就職した人もいます。全く別業界だと旅行会社に転職した人もいた。
そのくらいかなぁ。。とにかく辞めた人の2分の1は同業他社(ネット系損保)、4分の1がコンサルって感じでした。
結論
まぁ何がいいたいのかとうと、転職先があまりないんですよ。
ブログなんで正直に話させてもらうけど、損害サービス部門は忙しいし、転職スキルはつかないし、ほんと辛い部署です。
転職理由が「転勤が嫌」であれば同業他社(ネット系損保)、転職理由が「仕事内容(損害サービス)が嫌」であればコンサル会社への転職って感じになりますね。
悩んでいる人はまずは転職サイトに登録してみましょう。
僕も何社か登録しています。
コメント