テレビやYouTubeを観てると、若い方の間でタイに移住するのが人気だそうだ。
その番組を観ると、タイでは月3万円でプールつきの賃貸、月7万円もだせばさらに高級なマンションに住める。ごはんだって、現地の屋台で食べれば安い。そのため、現地採用(月給12~15万円程度)でも楽しく過ごせる…とのこと。
いやいや、そんな甘くないぞ。僕はシンガポールに駐在していたし、タイにも何回も出張していたので、現実をお伝えしたい
1.月3~7万円の家に住むことについて
タイで月3万円の家となると、おそらくバンコクから離れた地域になるかと。そうなるとまず治安が怖い。日本のように安全ではないからね。
あと、月3~7万円となると、住んでいる人のレベルにも気をつけなくてはいけない。
周りはタイ人、中国人、韓国人ばかりになる。人種差別するわけではないが、日本人に比べると民度はどうしても下がる。夜中に騒いだり、ゴミをまき散らしたりする。
あとプールだが、このくらいの家賃だと汚すぎて入れないケースもある。
ちなみに駐在員だと家賃20万(若手)~30万円(課長級)になる。さすがにここまでくると家具付きのデザイナーマンションになってくる。門番もいたりして、安全。
2.現地の屋台でごはんを食べること
屋台で飯を食っていると、そのうちお腹壊します。衛生状態は最悪なので。
旅行の際にちょっと食べるくらいならいいが(それでも生ものはNG)、毎日食べるというのは現実的ではないと思う。
せめてフードコートで食べるべきかと思うが、当たり前だが屋台よりは高くなる。
3.現地採用として働くことの大変さ
①給料
会社によるかもしれないが、日本みたいに年功序列ではないので、何年働いても給料増えないなんてざらです。むしろいきなりクビが切られることも。
僕の会社では日本人現地採用はとってなかったのですが、他社さんの話をきくと、数年間ずっーっと同じ給料にしているとのことでした。
②現地採用後の人生
(職種にもよりますが)スキルがつかないとも言われます。現地採用で、何か特殊な仕事をしていない限り、その後の転職の際に苦労すると思います。『海外で働いたことがある』という経験があるだけでは評価されなくて、そこで何をしたかが大事なんですね。
③モラハラ・パワハラ
非常に残念なことですが、現地採用を見下している駐在員が一定数います。こういう人と一緒に働くことになると、モラハラ、パワハラのオンパレードになります。。そういう時はさっさと転職するのが吉ですが。
4.まとめ
つまり個人的には安易に海外現地採用を目指すのはお勧めしません。そこで働いて、その後どう羽ばたいていくかというビジョンをもって働くようにしないとね。

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