ご質問いただいてました。

元同業の方からのご質問、ありがとうございます。
年齢も近そうですね!私は金融庁から色々と指摘があった直後くらいに入社しましたけど、まぁ色々と大変でしたね。。
当時の話
知らない人に少し解説しますと、2005年〜2007年にかけて、損保は金融庁から業務改善命令や業務停止命令を受けました。理由は「保険金の不払い」です。
当時の自動車保険は競争が激化していて、各社が色んな特約を開発していました。しかし、支払いを担当する部門(損害査定部門)の社員の知識が追いつかず、支払いが漏れることが多々あったんですよね。システム開発も追いつかず、支払い漏れを防ぐことはできませんでした。
さらに詳しく知りたい場合はWikipediaを参照ください。
当時の状況
当時僕は自動車損害査定部門にいた頃ですが、とにかく忙しかったですねぇ。。
もう二度と保険金不払いを発生させることが無いよう、確認作業が多くなりました。確認作業が多くなれば、そのぶん忙しくなるわけで、、、。当時は「働き方改革」といった言葉もなかったので、毎日22時すぎくらいまで働いてました。
そして苦情の電話も頻繁に入りました。多かったのは交通事故の被害者側の人からですね。
対人賠償や対物賠償で、請求したものが支払われなかった(保険会社の担当者に拒否された)。これは不払いだ!
といった感じに。。
金融庁から指摘を受けた保険金不払い事件は、あくまで保険契約者に対して発生したものであり、交通事故の被害者側に対するものじゃないんですけどね。。まぁ、当時の保険会社はとにかく叩かれまくってました。
営業も大変そうでしたね。不適切な保険契約(お客さんの代わりに署名・捺印しちゃう、、など)について金融庁から怒られてまして、保険申込書を一件一件手作業でチェックしてたなぁ。
とまぁこんな感じで毎日忙しいし、日本中から叩かれまくっているわで、なかなかきつかったですね。去っていった同期も多数いました。
現在の話
2008年くらいから2012年ごろまでは損保業界にとって冬の時代でした。上記で述べた通り猛烈に忙しい日々を送っている中で、リーマンショック&東日本大震災のダブルパンチをくらい、業績は下がりまくるという…。忙しいのにボーナスは下がる日々でした。
2013年ごろから景気が上向き始め、また働き方改革という言葉も広がってきて長時間労働が見直されてきました。そしてシステムもレベルアップして、保険金不払いを発生させない体制が構築されました。
今はだいぶ働きやすい環境になってきたと思います。
まとめ
ご質問に回答できているかわかりませんが、あの頃とは大分変わってきたと思いますよ。少なくとも労働環境はずっと良くなりました。まぁ、現在のわたくしの労働環境は最悪ですが、、(苦笑
メガ損保各社の戦略も大きく変わりましたね。今はとにかく海外&InsurTechです。これから更にどう変わっていくのか、見届けたいと思います。
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