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D&O保険 (Directors and Officers Liability Insurance)

保険の選び方

今日はマニアックな保険について解説します!

みなさんD&O保険って知ってますか?D&O保険というのはDirectors and Officers Liability Insuranceの略で、会社役員が訴えられた時をトリガーに保険金を支払う商品です。

僕が法人営業を担当していたころ、この商品を積極的に販売していました。

1.保険金が支払われるケースってどんな時?

上記でも述べましたが、役員が訴えられた時ですね。たとえば、、

①とある事業が大失敗し、決算が大赤字となった。その結果、株主から「こうなった原因は、役員が漫然と業務をこなしていたからだ!」として、役員全員(含む監査役)が訴えられた。裁判の結果、役員一人あたり3億円の支払い義務が発生。

②とある企業と提携し、新しいサービスを開発。ただ、開発途中に資金がショートしたので一方的に提携を解消した。その結果、提携先企業は損害を被った(新しいサービス開発にかかる費用が無駄になった)。その後、提携先企業より「一方的に提携解消するなんて、、ゆるせん!!」として訴えられた。

代表的なのはこんな感じですね。あと、一般顧客や従業員から役員が訴えられるケースもあります。

2.D&O保険って必要なの?

ぶっちゃけると、僕はD&O保険が実際に支払われたケースは聞いたことないです。。日本全体で考えても、年間数件しか対象となる事故は発生してないんじゃないかな。もしかしたら年間0件かも。

そのくらいレアです。だからといって「D&O保険はいらない!」とは単純には言えません。一度事故が発生すると、役員個人の人生が終わりかねないくらいの賠償金が発生しますので。D&O保険事故の例としてよく使われるのが下記。

大和銀行ニューヨーク支店巨額損失事件 - Wikipedia

内容は上記リンクに書いてあるので省きますが、役員一人当たり数億円の賠償金が発生しました。そして、賠償金は会社が肩代わりすることができません。(←これ重要)

だからD&O保険に加入してない会社で役員を務めることは超リスクです。めったに事故は起きないですが、ひとたび発生したら大変なことになります。

これから役員になろうとしている方は、かならずD&O保険の有無を確認しましょう。

3.最後に

今回は超マニアックな保険について解説しました。世の中、いろんなところに保険が存在することをご理解いただけたらと思います。

次回は『遊園地は保険だらけ』をテーマに記事を書こうかな。

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